煌臨編†
物語の舞台はグラン・ロロ。
後に『大崩壊時代』と呼ばれるこの時代では、17分間にわたる原因不明の大崩壊により、かつてロロが1つに再構築した世界が、再び6つの世界に分断されてしまった。
輝石十二晶 七月帝ジュライアから運命を託されたアレックスは、《煌臨》の力を使いこなす6人の護衛と共に、かつて6つの世界を1つにまとめたという伝説の救世主であるロロを探す旅に出た。
この時代においてもかつて世界の危機を救った救世主ロロとその同行者たちが伝説の存在になっているのはもちろんのことだが、星座編での星文学者リリアによる太陽の軍勢と月の旅団の講和、覇王編での覇皇スピリットが台頭していた時代、アルティメットバトルでの逆転大陸から来たアルティメットの襲撃などが、『新異界見聞録』という形で歴史や御伽噺のように語り継がれている。
背景世界の構成はフレーバーテキストや『新異界見聞録』では断片的にとどまっており、公式サイトの解説で全貌がつかめるようになっている。
- 恐龍同盟
暴双龍ディラノス率いる地竜たちの集まりで、エルレーダ魔界帝国にそそのかされ、赤の世界で第1次赤乱を起こす。
第1次赤乱の大敗後は恐龍覇者ダイノブライザーが残党をまとめ上げ、虚無の軍団と手を結び黄の世界で第2次赤乱を起こす。
- 煌星使徒
第2次赤乱に参戦した赤の星竜の一団。輝石十二晶 一月原初神ディアヌスの護衛でもある。
第2次赤乱では「天使・星竜連合軍」を結成し恐龍同盟を撃退する。
第3部では赤の世界で虚無の軍団との戦いを繰り広げていた。
- エルレーダ魔界帝国
呪鬼たちの帝国で、魔界元帥や魔界七将を擁する。
恐龍同盟と虚無の軍団と手を組んでいたが、虚無の軍団を裏切る。
第4部で秩序軍本隊に編入される。
- ダルケンツァ星皇国
7400年の歴史を持つ紫の星竜の国。
魔界においてエルレーダ魔界帝国と勢力を二分する勢力だったが、魔界の王の証である「レガリア」及び魔界における全ての権力を魔界帝国から譲渡されたことで紫の世界を助ける。
第4部で秩序軍遊撃隊に編入される。
- 天空都市ルミナ・エテルナ
黄の世界における天霊の勢力。
黄の世界の最高戦力である4人の熾天使を擁する。
第2次赤乱では「天使・星竜連合軍」を結成して恐龍同盟を撃退する。
- 三つ首海賊団
輝石十二晶 十二月終神クロノデックお抱えの海賊団。
輝石十二晶が率いているにも関わらず略奪行為を行うなどあまり評判は良くないようだ。
秩序軍遊撃隊に編入され、海賊連合を結成する。
- 爆蒼海賊団
動けないスピリットをもとの世界に帰すために結成された海賊団。
海賊連合の活躍により「海賊」が名誉の称号となったため、陸を走っていても海賊を名乗っている。
- 忍の里
「大崩壊」によって緑の世界から切り離されていた緑の大陸の別天地。
「甲蛾衆」「風魔衆」「異牙衆」を率いる3人の頭首と忍頭領ソウルドラゴン・焔影の合議制で統治されている。
6つの世界につながる扉を自力で開くことができないため、世界の危機に対して何もできずにいたが、来訪したアレックスを喜んで主君として迎える。
- ジャパング
忍の里と同じく他の世界から切り離されたかつての島国。
四大将軍がぞれぞれ率いる炎武の国、機巧(源氏)、忍風、華黄の国の4つの勢力が争う戦乱の時代にあったが、虚無の軍団の襲来と華王 千伽耶の呼びかけによって2度目の統一政権が誕生する。
- 虚無の軍団
「大崩壊」を巻き起こした全ての元凶。
世界を無に帰すことを目的としており、それを妨げる可能性を持つアレックスを狙う。
旅の軌跡†
- 第1部 緑の章
大崩壊の影響で緑の世界に取り残されてしまった青の世界出身の多くの巨人たちは、困ったふりをしてお人好しの緑の英雄を誘い込み、誘拐を実行した。
鳥や虫たちの手を借りながら英雄を追ったアレックスらは、誘拐の首謀者である巨人王者アイオンを見つけだし、英雄を取り戻すことに成功する。
その後、白の世界へ渡る。
- 第1部 白の章
大崩壊の影響で空気が物理的な重みとなってしまい、白の世界に取り残されて身動きが取れなくなった黄の世界出身の天使たちを助けることとなった。
《煌臨》の力で身動きを取れるようにするため「輝石の起源」へ送り届ける最中、ロロの同行者について知っているというペンタン皇帝アンプルール77世と出会い、黄の世界へ送り届けることになる。
- 第2部 黄の章
アレックスらが煌めきの道化姫トリックスターを捜し訪れた黄の世界は恐龍同盟と4人の熾天使を擁する「天空都市ルミナ・エテルナ」との戦い『第2次赤乱』の真っ最中だった。
さらにアレックスらの移動に乗じて「煌星使徒」が乱入、「天使・星竜連合軍」を結成して恐龍同盟を撃退する。
しかし、恐龍同盟の真の狙いはジークフリードを煌臨させる力を奪うことにあった。
そしてトリックスターと出会ったアレックスらは、次の目的地をロロの情報を持っていると思われる蛇族のいる紫の世界に定める。
- 第2部 紫の章
エルレーダ魔界帝国がアレックスらを排除するため動き出すが、紫の世界に取り残された爪鳥たちや呪鬼の軍門に下っていたかに思われた殻人たちの協力で蛇族の長、黒龍神ゼオ・デュラムから重大な知識を授かる。
- 第3部 白の章
RZ-7を亡くし、白の輝石の力を引き出す術を失ったアレックスらは白の煌臨の力を授かるため輝石十二晶 六月女神ユノーを訪ねる。
条件として秩序軍に入団することを求められたアレックスは試練を突破し秩序軍司令官ノブレス・オブリージュに認められる。
新たな護衛WG-7と白のジークフリード煌臨の力を得たアレックスらは「秩序軍遊撃隊」として引き続きロロ復活の方法を探ることとなる。
- 第3部 青の章
ロロ復活の方法を探るアレックスらは青の世界で「龍皇海賊団」と「三つ首海賊団」を仲間に引き入れ、ついでに青の聖遺物を入手する。
- 第3部 紫の章
続いて「智の伝承者」に協力を仰ぐため紫の世界を訪れたアレックスらは、緑の世界が輝石の力を持った者に滅ぼされてしまったことを知る。
さらに、闇輝石六将を擁する虚無の軍団が紫の世界に攻め入り、魔界帝国軍がそれを迎え撃つ。
あっさりと退却した虚無の軍勢を追ってアレックスらは赤の世界へ向かう。
- 第3部 赤の章
恐龍同盟と虚無の軍勢に応戦する煌星使徒に加勢するアレックスら秩序軍遊撃隊だったが、秩序軍本隊の到着で反撃を開始する。
さらに不思議王ジークフリード・マッドハッター率いる「不思議王国」軍の到着によってアレックスらが勝利するかに思われたが、不思議王国は背後から秩序軍に襲い掛かる。
窮地に追い込まれたアレックスらは辛くも黄の世界へ撤退するが、赤の世界は完全に虚無の軍勢に占拠されてしまう。
- 第3部 忍の章
緑の聖遺物を求め緑の世界から隔離されていた「忍の里」を訪れたアレックスらは、忍の里を味方につけ、緑の聖遺物を入手する。
闇輝石六将率いる虚無の軍勢が忍の里を襲撃するものの、里の忍と紫の星竜らに撃破される。
- 第4部 戦国の章
戦国龍皇バーニング・ソウルドラゴンが天下を統一してから長い時が過ぎ、4つの軍勢に支配されるジャパングは再び戦乱の時代を迎えていた。
忍の里同様他の世界から切り離されていたジャパングだが、この世界にも虚無の軍勢が押し寄せる。
これをきっかけに華王 千伽耶の呼びかけで2度目の統一政権が誕生する。
- 最終部 輝石の章
赤と緑の世界が消滅、青の世界は陸地がなくなり、白の世界は難民があふれ、黄の世界は内部分裂を起こしていた。
残された紫の世界に秩序軍をはじめとしたグラン・ロロの全戦力が集結し、そこに虚無の軍勢が侵攻してきたことで両軍の最終決戦が始まる。
一方で忍煌龍ジークフリード・児雷也率いる忍風の甲蛾衆は黄の世界で不思議王ジークフリード・マッドハッターの呪いを解く鍵となる不思議王国アリスを捜索していた。
土の熾天使ラムディエルら天使の協力を得た児雷也たちはアリスを発見し、ラムディエルとの決闘に敗れたアリスは捕えられ、マッドハッターは呪いから解放される。
これによりほとんど戦うことなく不思議王国軍は遊撃隊に取り込まれることとなる。
この時点で恐龍同盟を圧倒した煌星使徒は虚神の軍団との戦闘になり、逆に魔界帝国軍を圧倒した闇輝石六将は秩序軍本隊との戦闘になっていた。
遊撃隊は虚神の背後に回り込み煌星使徒との挟み撃ちにしようとするも、虚神は味方を食らい、虚神帝アンゴル・モーゼスへと変貌を遂げる。
一撃で大陸と消し飛ばすほどの力を持つアンゴル・モーゼスの脅威に対抗するため、6人の探索者は6色のジークフリードを同時に煌臨させ、1つとなり創龍神グラン・ジークフリードが姿を現す。
アレックスはグラン・ジークフリードに共鳴した6つの聖遺物の力を自身に取り込み、創造神ロロを煌臨させる。
ロロが闇の輝石を消滅させ、弱体化したアンゴル・モーゼスはグラン・ジークフリードによって撃破される。
ロロが去り際に界放した力により分断されていたグラン・ロロは元の姿を取り戻した。
しかし、ロロの介入は新たな戦いが引き起こされる原因となってしまう……。
外部リンク†