【滅龍】†
●目次
剣刃編やアルティメットバトル01などで登場した系統:滅龍を中心としたデッキ。
滅龍はその名に違わず相手のライフやスピリットを削る事に特化した能力を持つ。
かつては滅龍自体のカードプールやサポートカードの性質から系統統一デッキというよりは高コスト中心のデッキ構築の主力に滅龍を据える形に近かった。
剣刃編から約5年後となる神煌臨編では、コラボによるギルモン系列の登場によってデッキ内の大部分を滅龍で占める【デュークモン】構築も可能になった。
いわゆる【赤デジモン】デッキの系統ではあるが、一般的にはこれらも【滅龍】デッキと呼称される。
グラニの耐性とデュークモンらのライフ奪取能力で環境デッキの一つとなった。
専用サポートの破滅への序曲を主軸とする場合は竜人と星竜を中心としつつ、必要に応じて大型スピリットを対象とした各種サポートを織り交ぜる構築となる。
ギルモン系列および松田 啓人を主軸とする場合は系統の関係上破滅への序曲は採用せずデジモン及びテイマー向けのサポートを多く搭載する形になるだろう。
スピリット†
- 滅龍帝ジエンド・ドラゴニス
ダブルシンボルと二種類の回復効果を持つ大型の滅龍。
連続攻撃によって相手のスピリットとライフに大きなプレッシャーを掛けられ、アタッカー及びフィニッシャーとして活躍が期待できる。
各種サポートが上手く噛み合えばかなり低消費での召喚も期待できる。
ただし効果が有効となる状況はそもそもオーバーキル気味であることも多く、煌臨や耐性なども持たない不安定なカードなので、事故要因になり易いのが難点。
上述の利点や固有の爆発力を持つのは確かなので、出来る限りリューマン・バルカ等と併用して強みを活かしたい。
- 断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニス
BP上昇効果、【激突】、そして前代未聞のターン追加効果を持つ大型の滅龍。
終盤の追い込みの局面で召喚し、そのまま相手の抵抗を封じてゲームエンドに持ち込むのが基本的な使用方法。
反面、このスピリットだけではライフを削る能力に乏しい為、ブレイヴや他のスピリットで補う必要がある。
状況次第では【激突】持つ大型のスピリットとしての運用も考えられるが、基本的にはフィニッシャーと共に並べて追加ターンを活かしたい。
- 不滅龍エターナル・ドラゴニス
デッキから破棄された際にノーコストで召喚でき、自分か相手の場にアルティメットが存在すればダブルシンボルとなる滅龍。
赤以外の単色カードが存在する唯一の滅龍だが、採用する場合は概ね赤のものを採用する事になるだろう。
アルティメットに対するメタカードとして運用できるが、BPの低さから使いづらさが目立ち、採用したいカードとは言い難い。
- 戦国龍ソウルドラゴン・滅
大型滅龍の中では適度なコストと軽減を持ち比較的扱いやすい。
【連刃】及びそれに伴うコアのボイド送りも癖はあるものの強力。
武竜をデッキに取り入れる際にはそれらとサポートを共有できるのも利点となるだろう。
- スレイヴ・ガイアスラ
最軽量の【超覚醒】持ちスピリット。
序盤に召喚できれば【超覚醒】によってライフをいくつも削ることができる。
当然ながら【超覚醒】は防御面のカバーも可能となり、地味ながら星竜も持つので破滅への序曲による軽減シンボルとしも使えなくもない。
しかし、単体ではバニラである事もあって基本的にあまり優先順位は高くはないだろう。
とはいえ滅龍帝ジエンド・ドラゴニスとのシナジーの高さもあり、ハマれば固有の爆発力を持つため、デッキスペースと折り合いを付けられるのなら採用を一考してみるのも良いだろう。
- デュークモン
滅龍の回収を条件とした回復効果に加え、メインステップでも可能な【煌臨】による出しやすさも兼ね備える大型滅龍。
アタック時の除去効果も癖がなく扱いやすい為、総じて主力として申し分のないスペックを持つ。
- メガログラウモン
完全体を併せ持つため【超進化】によって踏み倒せる大型滅龍。
滅龍全体に完全なコアシュート耐性を付与しつつ、2種類の優秀なアタック時効果を持つ。
Lv1からアタック時に2枚ドローが行えるため、序盤に【超進化】で出せていればドローエンジンとしての働きも見込める。
グラウモンから繋げる形で召喚でき、松田 啓人の《神託》回数を増やす役割も持つ。
- グラウモン
成熟期を併せ持つため【進化】によって踏み倒せる中型滅龍。
強力なアタック時効果を持つ中型スピリットであり、序盤から中盤における相手の盤面制圧要員としても十分に使えるスペックを持つ。
軽減も多く、ギルモンからの【進化】や自身の【超進化】を活かしての松田 啓人の《神託》要員という意味でも重要度は高い。
- ギルモン
滅龍をサーチする効果を持つ最軽量の滅龍。
オープン枚数も多く、基本的にはどのタイプの構築でも3枚投入できうる必須カードと言える。
松田 啓人やグラニも同時に回収でき、更に事実上ファイナル・エリシオンもサーチ対象となっているため場合によってはかなりのハンドアドバンテージを稼げる。
グラウモンに【進化】する事で手札に戻せるため、繰り返しサーチ効果を使用することも十分可能。
また、グラウモンと同様に1コストで召喚できるため、松田 啓人の《神託》の観点からも有用である。
- 低~中コストのスピリット
破滅への序曲を採用する場合は竜人、星竜のスピリットをを中心として構築する。
ただし、この2つの系統以外にも優秀な小型スピリットが増えたため、破滅への序曲による構築の制限を嫌うのならば高コストをサポートするスピリットを投入したい。
- カメレオプス
コスト7以上のスピリット召喚時、赤のトリプルシンボルとなる。
軽減シンボルが多い滅龍の素早い召喚に役立ち、焔竜魔皇マ・グーを採用する場合にも活用が期待できる。
- リューマン・フェニック
自分のスピリット数が2体以下ならLv3となり、アタック時にドローが可能となる竜人。
序盤のアタッカーとしては申し分のない性能を持ち、ドロー効果と相まって継続的にアドバンテージを稼げる。
破滅への序曲の性質上、スピリットを多く並べる為に2体以下に保つのは難しいが、最大軽減で1コストで召喚できるので終盤でも滅龍の軽減シンボルとして運用できる、腐りづらい。
- スターリー・リューマン
星竜全体への消滅耐性の付与とブロック時のBP破壊効果を持つ星竜・竜人。
リューマン・フェニックと違いドロー効果を持たないために能動的にアドバンテージは稼ぎ辛いのが難点と言える。
しかし、攻撃的なあちらに対しこちらは防御的な効果で、消滅耐性も相まって特に紫を相手取る場合は非常に心強い。
究極軽減シンボルを持つが、このデッキにおいてアルティメットはあまり優先されないので基本的には最大軽減で2コストでの召喚となる。
- ソウエン・ドラグーン
自身を疲労してコスト9以上の滅龍の召喚コストを軽減する効果と、被ブロック時に1枚ドローする効果を持つ星竜。
ドロー効果はあまり発動する機会はなく、基本的にオマケと割り切るべきだろう。
そこそこの重さや単体での貧弱さから、破滅への序曲を中心とした構築でないのなら彷徨う天空寺院を優先し、このカードを採用しない事も考えられる。
- リューマン・バルカ
Lv1からアタックステップ時に滅龍のLvを上昇させる効果と、Lv2から自分の赤のスピリット全てに限定的な指定アタック効果を付与する竜人。
全体的なシナジーが非常に高いカードで、ソウエン・ドラグーンのドロー効果及び滅龍帝ジエンド・ドラゴニスの回復効果の補助として申し分ない。
単体でも相手の破壊耐性を持つコスト3以下の各種スピリットの掃除も可能で、序盤から終盤まで重要な働きをしてくれる。
- 高コストのスピリット
このデッキのメインカードである滅龍を優先し、その他のスピリットは定番のものを適宜選択すれば良い。
- 焔竜魔皇マ・グー
アタックステップ開始時にトラッシュのコア全てを自身に移動し、Lv2からダブルシンボル化とBPアップ効果を発揮する古竜・竜人。
召喚したターンから容易にLv3となるため、ダブルシンボルのアタックで積極的にプレッシャーを与えられる。
メインステップに使用したコアを自身に戻すことで各種マジックによる防御も容易となり、自身の効果で竜人のバトルの補助も可能と、そのポテンシャルは非常に高い。
スピリットの上にコアを維持できるため、スレイヴ・ガイアスラの【超覚醒】運用の助けにもなる。
自身も竜人なので破滅への序曲の効果も活用できる。
アルティメット†
- 究極龍王リヴァイア
激突に似た強制ブロック効果+ライフダメージの【Uトリガー】と合体スピリットを破壊することでトラッシュのスピリットを回収するアタック時効果を持つ大型アルティメット。
純粋にそのサイズが頼もしく、アタッカーとしても除去されづらい壁としても有用である。
合体スピリットを破壊しなければならないが、回収効果によって【Uトリガー】などでトラッシュに落ちてしまった滅龍を回収することもできる。
ブレイヴ†
こちらも赤のブレイヴを中心に、汎用性の高いものを好みで採用すれば良いだろう。
- 裁きの神剣リ・ジェネシス
ダブルシンボルの大型ブレイヴ。
高コストの滅龍によるライフダメージを爆発的に加速させることができる。
このデッキならば高コストスピリットが自然と多くなるので合体先の召喚も容易と、相性は良い。
しかし、召喚にはスピリットの破棄が必要なので考えなしに投入枚数を増やせば事故要因になりかねない。
- グラニ
滅龍に対する除去に反応して自身を踏み倒しつつターン中の耐性を付与する効果を持つ中型ブレイヴ。
除去耐性に乏しい滅龍を守れる貴重な手段であり、ギルモンでサーチでき自分の展開も阻害しないため非常に扱いやすい。
合体条件は滅龍限定だが、滅龍でさえあればギルモンも合体できるのでデュークモンの煌臨元を用意する手段としても使える。
- 砲竜バル・ガンナー・ガイミムス
どちらも赤のコスト4、合体アタック時にドローと固有の破壊効果を持つブレイヴ。
前者は小型スピリットを、後者はネクサスをそれぞれ破壊できる。
シンボルを増やしながら継続的にアドバンテージを稼ぐことができる。
- 竜甲冑ドラグマル
低コストながらシンボルを持ち、合体時に高い加算BPを付与できるブレイヴ。
高BPのスピリット、アルティメットが突破しやすくなる。
ガーネットドラゴンとのシナジーが高く、デッキスペースに余裕があるのならば共に採用したい。
ネクサス・マジック†
- ネクサス
- 破滅への序曲
滅龍の召喚時に竜人・星竜をダブルシンボルにし、Lv2から竜人が存在すればドローステップ時にドロー枚数を増加できるネクサス。
高コストの滅龍の軽減シンボルの多さを最大限に活かすことができる。
Lv2のドロー追加効果も手札増加メタを回避しながらドローを加速できる。
ただし、デッキの構築が縛られるため、武竜を多く採用する場合などはカメレオプスを優先してしまうのもいいだろう。
- 彷徨う天空寺院、十二神皇の社
高コストスピリットの召喚補助を行うネクサス。
破滅への序曲とは異なり8コスト以上という条件ではあるが、前者は1枚で召喚コストを4軽減でき、後者は速攻対策を兼ね備えている。優秀な高コストスピリットサポートである。
- No.13 イーストキャピタル
Lv1からライフ減少時にBP5000以下のスピリット/BP10000以下のアルティメットを破壊し、Lv2で自分の赤のスピリット全てに限定的な回復効果を与えるネクサス。
速攻デッキへの対策としてはもちろんのことながら、滅龍帝ジエンド・ドラゴニスのLv2効果の対象外であるアルティメットのブロッカーへある程度対処できるようになる。
ソウルコアが必要だが、Lv2効果もリューマン・バルカとシナジーが高く、相手の小型スピリット一掃も狙える。
デッキの動かし方†
序盤は軽減シンボルの用意とドローにより滅龍召喚の準備を行う。
滅龍の連続攻撃によりビートダウンで相手のライフを削りきる。
高コストスピリットが多いため、手札事故対策、速攻対策が必要となる。
滅龍はBP勝負に特化している反面、相手を効果による除去もできず、耐性を持たないため光速三段突等のマジックで簡単に除去されてしまう。
【装甲/重装甲】等を付与してなるべく召喚したターンに決着を付けられるようにしておきたい。
このデッキの派生型†
強力な破壊時効果を持つ滅龍であるデストロイア(完全体)を中心としたデッキ。
トラッシュにデストロイア(幼体)を溜める関係上ジャッジメントコールによるサポートが有効。
【デュークモン】†
松田 啓人を始めとして多くのサポートを受けられる名称:「デュークモン」を含むカードを中心とするタイプ。
松田 啓人の《神託》の都合上、既存の滅龍を殆ど採用せず大半をデジモン及びテイマーのサポートで占める構築も十分に考えられる。
バトスピ エクストリームゲーム2019年2月では、このデッキの使用者が以前の【増食】と同じように全勝し、チームを100万円獲得に導いた。
大量のコアブーストから高コストのフィニッシャー及び断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニスと断罪ノ滅刃ジャッジメント・ドラゴン・ソードを召喚する緑メインの大型デッキ。
直接滅龍をサポートするカードが投入される訳ではないが、断罪の滅龍ジャッジメント・ドラゴニスに由来した名称のビートダウンという点では【滅龍】に近いと言える。
参考レシピ†
関連リンク†
デッキ集